●ミネラルを豊富に含むミネラルウォーターを選ぶ
●効果的なのみかた水は1日2リットルを目安
●常温で飲む
●一度にたくさん飲まない
●こまめに何度も何度も飲むようにする
●身体が乾き気味の時に飲む
●朝起きたらすぐに水をゆっくり飲む
●食事の少し前にコップ1杯分飲む
●お風呂に入る前と上がった後に飲む
●寝る前に飲む
一度にたくさんのむと、胃液が薄まって消化吸収力が弱くなります。とくに食事中はコップ1杯程度を目安にしてください。
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「ミネラル」とカラダの深い関係 2010.07.31 |
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たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び、5大栄養素のひとつである「ミネラル(無機質)」。そもそも、ミネラルとは、実は私たちの体の一部なのです。
人の体を元素にまで分解してみると、炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができている。「ミネラル」とは、この残りの4%にあたる元素の総称。つまりミネラルはカラダの重要な構成成分だ。
この他、ミネラルは体液量や酸・アルカリ度の調整、筋肉や神経のはたらきの調節にも欠かせない。さらにビタミンと同様に、炭水化物やたんぱく質、脂質などの代謝にも深く関わっている。私たちにとって、ミネラルの必要量はごく微量。しかし生命維持には不可欠の栄養素なのだ。
■不足すると「欠乏症」に
ミネラルは、残念なことに人間の体内で作り出すことができないため、食べ物から補うしかない。しかし、摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気のもとになってしまう。カルシウム不足による「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」や、鉄分不足による「貧血」は耳にしたことがあるのではないだろうか?
(ミネラルの働きと不足が引き起こす症状)
◆カルシウム Ca
●主なはたらき
・骨・歯の原料となる
・体液のアルカリ性の保持
・神経興奮性の抑制
・心筋をはじめとする筋肉の収縮・伸長
・筋肉の興奮性の抑制
●不足すると?
・骨密度の低下・骨粗しょう症
・内出血を起こしやすい・発育不全
◆鉄 Fe
●主なはたらき
・赤血球の材料となる
・筋肉などの臓器でエネルギー代謝に関与
●不足すると?
・貧血・運動能力の低下・免疫機能の低下
◆マグネシウム Mg
●主なはたらき
・骨形成をたすける
・多様な酵素の補酵素として活躍・体液の平衡維持
●不足すると?
・循環器疾患・筋肉の緊張低下
・刺激に対する過剰反応・筋肉のけいれん
◆亜鉛 Zn
●主なはたらき
・酵素の構成成分となる
・代謝調節に関与
●不足すると?
・食欲低下・成長の遅れ・皮膚病が起こりやすい
・免疫機能の低下・生殖能異常・味覚障害
■亜鉛の役割
● 300種類を超えるさまざまな酵素(体内での化学反応を助けるもの)の活性化
● DNAにも深く関与している
● 病気の予防と回復
● 成長ホルモンの機能維持
● 皮膚の健康維持
● 視力の維持
● 味覚、嗅覚の保全、唾液の分泌
● アルコール分解
● 老化防止
このミネラル欠乏症、女性はとくに注意したい。生理や妊娠、更年期など女性特有の事情は、ミネラル不足を引き起こしやすい。毎月の生理では鉄分が大量に失われ、更年期を迎えると骨のカルシウム量は急激に減少してしまう。また、極端な食事制限によるダイエットもミネラル不足の大きな原因。日ごろから、積極的なミネラル補給が必要だ。
ミネラルのなかでも、とくに不足しやすいのが『カルシウム』。なんと日本人は、摂取量が目標値を上回ったことが過去約30年間一度もないという「慢性カルシウム不足」。さらに、これに加えて最近の調査では、鉄、銅、亜鉛、マグネシウムさえも不足している。
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■水分不足で脳梗塞に!?
毎年、夏になるとゴルフや炎天下でのスポーツなどで、熱中症で倒れたり、
ゴルフで脳梗塞で亡くなるなど後を絶たない。
その原因は、長時間水も飲まずに運動をすることによる水分不足からきている。
脳梗塞は、脳の血管が詰まってその先へ血液が流れなくなってしまう病気。
詰まる場所によっては顔面や手足の麻痺、言語障害、歩行障害、意識障害などを起こしてしまう。
血液中の水分が不足すると、血液がどろっとして血管が詰まりやすくなる。
脳梗塞は、午前中に起こりやすいと言われている。それは寝ている間に汗をかき、
水分が奪われてしまうため、朝起きて水分を摂取しないでいると、
ドロドロっとした血液が詰まって脳梗塞の発作を起こしてしまう可能性が高くなるから。
また、睡眠中にトイレが近くなることを恐れて、寝る前は水分を控える人が多いが、
そのために血液が濃くなり詰まらせてしまう原因にもなっている。
熱中症は、炎天下のもとで運動などで体内にたくさん熱を発生させた時に、
体温の調節機能が上手く働かなくなり、全身にさまざまな不調を起こす。
■水分補給がカラダを助ける?
人の体の約60〜70%は水分。この水分は、体内への栄養分の運搬、老廃物の排泄、
体温調節などに役立っている。
だから、排泄や発汗により体内の水分が失われれば、それを補わなければならない。
夏の炎天下に、血液から水分だけが出てしまうと塩分濃度の高い、ドロドロっとした血液になる。
そうなると血流も悪くなり、血管が詰まりやすく心臓にも負担をかけることになってしまう。
そうならないためにも、濃度を一定に保つために一定量の水分が必要。
■効果的に水分を摂取するには、どのくらいの量が必要?
1日に人間の体から出る水分は、尿が約1,000〜1,500ml、便が約900ml、生理的に失われるものが約100ml。
合計、2,000〜2,500mlもの水分が失われている。
一方、食事から摂取する水分は約1,000ml、体内での代謝水が約200mlだということを考えると、
飲料水として必要なのは1日約800〜1,300mlになる。
「ちょっと汗をかいたな」というときは、約1,800mlの水分を摂るように心がけましょう。
■どうやって飲むのがベスト?
1回200ml程度を何度かに分けて摂取すること。
1日のサイクルとしては、朝目覚めたとき、午前10時と午後3時のおやつのとき、
入浴前後、寝る前などにコップ1杯ずつの水を飲むこと。
これ以外に1日3回の食事のときにも1杯ずつ飲めば、1日1,600ml程度の水分が補給できる。
こまめな水分補給が健康のカギを握っているのだ。
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